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 子どもに作文指導をする時にも、読点をどこに打てばよいか、はっきりと言うことができなかった。 そこで、いくつかの文献に目を通し、自分なりに以下のようにまとめてみた。今後、文章を書く際のめやすとしたい。 


1、主語と述語がはなれている時に打つ。
 例:ぼくは、おじさんの家へ行った。
   (以下の文では、受ける言葉がすぐ続くので読点をつけない。) 
 例:ぼくは、少年です。
    きれいな、空だ。

2、2つの文からできている時は、間につける。
 例:雨がふったので、遠足は中止になった。
   (省ける「、」がある時は、「かかるーうける」の関係が近いほうを省く。「、」が多いとくどくなるので。)
 例:昨日、ぼくはおじさんの家へ行った。

3、文の主題を示す語句の後に打つ。
 例:今後のことは、これが終わってから決めよう。
    野菜は、緑黄色野菜を中心にとるとよい。

4、並列する語句の間に打つ。
 例:教師、親、生徒が話し合う。
    四、五歳のころだ。
    青い、小さい実がなった。

5、語句を隔てて修飾する場合や、並べた語句を修飾する場合は、その修飾語の後に打つ。
 例:あの、カードのようなものを下さい。
   すばらしい、先生の話を聞いて感動した。
   東京にいる、兄と弟から電話があった。

6、限定・条件・理由等を表す語句の後に打つ。
 例:問題が難しかったので、自信がない。
    山の頂上まで登れば、よく見えるにちがいない。

7、文頭の副詞や接続詞等の後に打つ。
 例:もし、じしんが起こったら、どうしますか。
   昔、このあたりに寺があった。
    しかし、確かなしょうこがない。

8、感動詞・呼びかけ・応答等の語句の後に打つ。
 例:あら、どうしたの。
   やあ、こんにちは。
   いいえ、ちがいます。

9、助詞を省略したところに打つ。
 例:あなた、行ってください。
   どう感じたか、書きなさい。

10、提示した語の後に打つ。
 例:真実、それはだれにもわからない。

11、文の成分を倒置した場合、倒置部分の前に打つ。
 例:どうした、これは。
   やっと来た、春が。

12、誤解や読みにくさを避けるために、必要なところに打つ。
 例:ここで、はきものをぬいでください。
   その夜、空には月が出ていなかった。

13、会話文・引用文等を「と」で受ける場合、それが述語に直接続かない時、「と」の後に打つ。
 例:「よくやった。」と、だれもがほめている。

14、息の切れ目や、読みの間の部分に打つ。
 例:エイ、エイ、オー。
   ピピピピ、ピーと笛がなる。
   カーン、カーンと、鐘がなる。

15、同格関係の語の後に打つ。
 例:それはイギリスの少年、ジェームズ・ワットであった。

16、時・場合・場所・方法等を表す語句が、文全体を限定する時、その後の後に打つ。
 例:その時、戸が開いた。

17、会話文の「 」の前に打つ。
 例:次郎が、「あれは何だろう。」と言った。
   (「 」がない時は、次のように打つ。)
 例:弟は、もう帰ろう、と言った。











 

 

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