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 テーマは「未来日記を書こう」である(小学校中・高学年向き)。子どもたちに言う。「今日は、みんなの5年後、10年後あるいは20年後のことを想像して、日記を書いていきます。何年後のことを書くかは、自分で決めてください。例えば、次のような日記です。」と言って例文(教師の作)を紹介した。

 

 

  2022年  10月25日
 今日は朝からいそがしかった。
 午前中、Sけんせつの社長と仕事のうちあわせをした後、すぐひこうきで北海道に行った。会社がたんとうしているビルの工事げんばを見るためだ。げんばかんとくは、
「すべてじゅんちょうにいっています。」
と言っていた。
 昼食は、かに料理を食べた。これがかくべつにおいしかった。
 午後は、また東京にもどって新聞記者のインタビューを受けた。思ったよりインタビューの時間がかかってつかれた。会社にもどったのは、5時すぎであった。・・・

 

  「このように、未来のある1日を想像して日記を書くのです。書く前に次の2つをメモしておきなさい。」といって、2つを板書した。

①□年後、わたしは(            )をしている。

②一日のようすは?(朝から順をおって書く。) 
 ・
 ・
 ・

 10分ほどたって、数人の子どもにメモを発表させた(「何をしているか」のみ。)。「10年後、大学に行っている。」「20年後、社長をしている。」「15年後、家の後をついでかつやくしている。」「10年後、芸能人になっていて人気者。」「13年後、先生をしている。」「15年後、けっこんしていて、楽しい生活をしている。」等といった反応があった。どの子どもも、ゆめのあることがらを書いていた。
 1日のようすが書けた子どもから、作文用紙に「未来日記」を書かせていった。どの子どもも楽しく書いていた。想像力を働かせて自由に書くことが、意欲の喚起につながったのではないか、と考える。 
 子どもの日記を一つ紹介する(小学4年)。

 

 

 

  2027年  11月1日
 朝、わたしは6時におきた。今日もまた、いそがしくなりそうだ。食事を急いですませ、ようち園に行き、かぎをあけた。8時ころからようちえん生が来た。
「先生、おはようございます。」
と元気よく、みんなあいさつをしてくれた。
 みんながそろったら、朝の会をしたり、遊んだりした。絵をかいたり、べんきょうも少しした。しばらくしていると、
「たけしくん、だいじょうぶ。」
と、みんなの声が聞こえた。行ってみると、たけしくんが遊んでいる時に、ジャングルジムからおちて、ひざをすりむいていた。わたしは、血の出ていたところをしょうどくし、ばんそこうをつけてあげた。そして、しばらく休ませた。
 やがて、お昼ごはんの時間がきた。
「いただきまーす。」
と言って、みんなで楽しく食べた。
 午後は、お昼ねをした。
 それから、帰りの会をして帰らせた。友だちどうしで手をつないで帰っていった。
わたしは、
「明日も元気に来てね。」
と言って、手をふった。
 



  



 

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