top of page

 

 

 「話す」力を伸ばすための一方法として、「1分間スピーチ」を取り入れたことがある。ある一定の時期、国語の時間に5~6人ずつ「昨日あったこと」を話すのである。話す内容を次の3つのレべルで子どもたちに示した(小学校中・高学年向き)。

 

 

第1のレベル:「したこと」を話す

 「昨日の昼休み、ドッジボールをしました。」のように、自分が何をしたかを話すのである。最初はこのレベルの話でもよしとする。

 

 

第2のレベル:「したこと」に「特徴的な様子」を付け足す

 「昨日の昼休み、ドッジボールをしました。最初は負けていたけど、最後のほうで、ぼくが相手の人をみんな当てて、勝つことができました。」のように、「したこと」の中で、特に印象に残ったことを話すのである。聞く人にとってイメージしやすくなってよい。

 

 

第3のレベル:「したこと」に「特徴的な様子」と「感想」を付け足す

 「昨日の昼休み、ドッジボールをしました。最初は負けていたけど、最後のほうで、ぼくが相手の人をみんな当てて、勝つことができました。ヒーローになったみたいでうれしかったです。」のようになる。自分の気持ちを聞く人に伝えるのである。自分の心を解放するためのワンステップにもなる。

 子どもたちには、以上の3つのレベルを示した後、「できるだけ、第3のレベルで話せるように内容をまとめておいてください。」と言っておいた。スピーチの機会が増えるごとに、「特徴的な様子」の部分がふくらんできて、聞き応えのあるスピーチになっていった。
 

 

© 2023 by My site name. Proudly created with Wix.com

  • Facebook Classic
  • Twitter Classic
  • Google Classic
  • RSS Classic
bottom of page